2025.01.28
– 補助金を活用した高松市の解体工事の進め方
高松市で空き家の解体を検討している方に向けて、補助金制度を活用した解体工事の具体的な進め方についてお伝えします。
高松市では、老朽化した空き家の解体を促進するため、「高松市老朽危険空き家除却支援事業補助金」制度を設けています。この制度では、一定の条件を満たす場合、解体工事費用の一部を補助してもらえます。
補助金の対象となる条件として、以下のポイントが挙げられます:
1. 建築物が木造または軽量鉄骨造であること
2. 建築後の経過年数が相当程度あること
3. 周辺に悪影響を及ぼす恐れがある危険な状態であること
4. 個人が所有する建物であること
補助金の申請から解体工事完了までの流れは以下の通りです:
まず、高松市役所の建築指導課に事前相談を行います。この段階で、建物が補助対象となるか確認できます。対象となる場合は、必要書類を揃えて正式な申請を行います。
申請に必要な書類には、建物の登記簿謄本、固定資産税納税証明書、解体工事の見積書などが含まれます。申請が受理されると、現地調査が行われ、補助金交付の可否が決定されます。
補助金の交付が決定したら、解体工事業者の選定に入ります。香川県内には多くの解体工事業者がありますが、以下の点に注意して選びましょう:
– 建設業許可を持っていること
– 解体工事実績が豊富であること
– 産業廃棄物処理の適正な処理ルートを確保していること
– 見積内容が明確で、追加費用の発生リスクが少ないこと
解体工事が完了したら、工事完了報告書と関連書類を市役所に提出します。その後、補助金が支払われることになります。
なお、解体工事では近隣住民への配慮も重要です。工事前には必ず挨拶回りを行い、工事期間や作業時間について説明することをお勧めします。また、粉じん対策や騒音対策なども忘れずに実施する必要があります。
解体後の土地活用についても事前に計画を立てておくことが大切です。更地にすることで固定資産税が上がる場合もあるため、税金面での検討も必要です。
補助金を活用することで、解体費用の負担を軽減できます。ただし、予算には限りがあるため、検討されている方は早めに市役所への相談をされることをお勧めします。
また、解体工事では思わぬトラブルが発生する可能性もあります。アスベストが使用されている場合は、特殊な処理が必要になり、追加費用が発生することもあります。事前の調査をしっかり行い、余裕を持った計画を立てることが重要です。
なお、工事完了後も書類は大切に保管しておきましょう。将来の土地活用や売却時に必要になることがあります。